《気配り・心配りできていますか?》

キャリアパスデザイン・大阪エアラインスクール 講師の岡崎衣美です。

 

CAにとって、機内でお客様に快適にお過ごしいただけるよう、きめ細やかにサポートすることは大切な業務の一つです。

マニュアル通りの対応でなく、プラスアルファの言葉がけや対応ができると、お客様にもきっとご満足いただけますね。

そのためには、お客様のご様子をよく観察して、タイミングよく、適切なお声掛けができるよう心がけたいものです。

 

CA・GSを志す皆さんも、アルバイト先のお客様や、一緒にいるお友達やご家族に対しても、自分に何かできることはないかと、常々からアンテナを立てて欲しいと思います。

 

 

今日お話しするのは、ホノルルから関空へ向かう機内でのこと。

日本へ帰国する便は、現地ホノルルを午後に出発し、夕方に関空へ到着というスケジュールでしたので、子どもたちも元気いっぱいで、搭乗してからもとてもはしゃいでいました。

現在、機内では、電波を発しない状態の電子機器であれば離着陸の間も使うことができるのですが、私はうっかり子どもに電源を切るよう促してしまい、(以前は離着陸時は電源をオフにしないといけなかったのです)せっかく機嫌よく遊んでいた息子を、案の定大泣きさせてしまったのでした(-.-;)

そこで、すかさずCAさんが、

「いかがされましたか?iPadは機内モードでしたらお使いいただいて大丈夫ですよ。」

と離陸前の忙しい時間帯にも関わらず、笑顔で息子と私に声をかけてくださいました。

 

おかげさまで息子の機嫌もすぐ直り、その後は快適に過ごすことができました。

「気づいてくれてありがとう!!!」と、私はそのCAの方にとても感謝したのでした。

 

今回の私のように、小さい子ども連れの乗客は、周りへの迷惑になってはいけないと、不安を抱えていますので、適切なタイミングで積極的に声かけをすると、お役にたてることが多いです。

こういったことはマニュアルには書かれていませんし、絶対にしなければならないことではありません。

 

しかし、そのささやかな気配りや心配りが、CA・GSにとってはとても大切なのです。

 

また、これは一朝一夕に身につくものではありませんから、日頃からその視点で物事を捉え、少しずつでも良いので、是非実践してみてくださいね!

周りの方にもきっと喜んでいただけると思いますよ。

この記事を書いた人

鵜飼千登静
鵜飼千登静
夢叶いJALの客室乗務員として国内線・国際線に乗務、結婚、妊娠。しかし、育児休職中にまさかのJAL破綻。思いもよらぬ形で早期退職というつらい選択を余儀なくされる。キャリアが途切れる不安から、娘1歳半より講師としてセカンドキャリアを築くが、小さい我が子を抱えての社会復帰に心身ともに限界に近づき、ひとり働き方改革!
現在はフリーランスの講師×キャリアコンサルタントとして、行政セミナー、企業研修、教育機関(高校・専門学校・大学)講義、就職・キャリアアップ支援など人材育成をメインとする。一人ひとりの個性や現在の状況と課題に着眼し、その方が描く未来に近づけるようファシリテーターとしての役割で人を導く。

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プロフィール

元大手航空会社の客室乗務員、現在はフリーランス講師。国家資格キャリアコンサルタント。

高等教育機関では主にキャリアデザイン・就職対策・エアラインビジネス・ホスピタリティ/ビジネスマナーに関する授業を担当。
企業・医療機関では新入社員研修・人材育成研修・マナー接遇研修に登壇中。

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