キャリアコンサルタントである鵜飼千登静が傾聴し、労働者の“自らの気づき”をサポートします!
目次
国家資格キャリアコンサルタントとは
昨今働き方が多様化しています。私もそうでしたが、自分自身のキャリアの重ね方について迷っていらっしゃる人も多いかもしれません。
キャリア形成に悩むみなさんを支援したり、キャリア教育を行ったりする技能を持ち合わせている証明として、「キャリアコンサルタント」という国家資格があります。職業能力開発促進法において、平成28年4月より国家資格と定められました。私は平成31年8月に国家資格を取得しております。晴れて「キャリアコンサルタント」と称してキャリアコンサルティングを行うことができるようになりました。
労働者の職業の選択、職業生活設計または職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うこと」と定義されています。
『職業の選択』とありますがキャリアコンサルタントの私がチョイスし、仕事を特定しておすすめするのではありません。あくまでも私は仕事や職業の探し方や必要な情報を提供し、どのように取り組むべきかをはっきりさせるお手伝い役です。
相談者は社内の人間関係に悩んでいるのかもしれません。
今の仕事が合わないのではないか、転職したほうがいいのではないかといった悩みを持っているかもしれません。
そのような悩みや不安に寄り添い、何が問題なのか、どうしたら良いかを一緒に考えます。
その結果、転職ではない解決策が見つかる場合もあります。
キャリアコンサルタントと話しているうちに、気持ちの整理がつき、自分のやるべきことが明確になったり、どんな職業が向いているか、どんな職業に就きたいのか自分で認識できるようになります。
『職業生活設計』とは、職業生活における将来の目標やゴールを決め、それを実現すためには何をしたら良いのか計画を立てることを言います。目標を達成するためには今の自分の自己理解をし、足りない能力・スキルに着目する必要があります。そのギャップをいかに埋めるかが大切です。
計画も一度立てれば終わりというものではありません。数年毎などある程度時期を見て見直しをする必要があります。そのお手伝い、助言やサポートをするのがキャリアコンサルタントです。
社内セルフ・キャリアドックの機会を持ちませんか?
「セルフ・キャリアドック」とは従業員のキャリア形成における“気づき”を支援するために、従業員が定期的にキャリアコンサルティングを受ける機会を企業が設定する仕組みです。定期的に自身の職務能力を見直し、今後どのようなキャリアを歩むべきかを確認した上で、身につけるべき知識・能力・スキルを確認する機会、自律したキャリア形成がねらいです。
自己理解と仕事理解を深め、自分の強みを見出し、今の課題や将来取り組みたいこと、働き方などを整理して自らキャリア形成ができるようにサポート!あくまでも意思決定は労働者ご本人です。
社内セルフ・キャリアドックのメリットと期待される効果
- 従業員の定着・育児休業・介護休業者などの復帰支援に活用できる
- 従業員の主体性向上につながる
- 従業員の生産性の向上につながる
- 採用ブランディングにつながる
- 助成金により費用の負担を軽減できる(2020年4月現在なし。今後に期待!)
なぜ今社内セルフ・キャリアドックが注目されるのか
改正職業能力開発促進法の影響(2016年4月施行)
- 労働者は職業生活の設計とそのための能力開発を自発的に行うこと
- 組織はキャリアコンサルティングの機会を確保し、その他の支援をすること
キャリアの自律と従業員自身がキャリア形成を行う重要性を説いたものであり、これを実現する仕組みがキャリアドックです。
労働者一人ひとりの能力を向上させ、生産性を上げるために、社内キャリアドックの普及、推進を図っていく企業は多くなると予想します。
人口減少・少子高齢化による採用難
売り手市場が続き、働き改革の影響で価値観も多様化し、転職をする人も増えています。
厳しい採用事情と人材の流動化によって、企業はより一層人員の確保の施策に注力する必要が出てきました。キャリアドックは従業員一人ひとりが主体的に学ぶ支援をするため、能力開発やモチベーションアップによる定着率アップにつながります。