空飛ぶ官邸!政府専用機ってどんなの?

昨日帰宅して、テレビを見ていたら、政府専用機に潜入するテレビ番組が放送されていました。
安倍総理が昨日からロシアとイギリスに向かわれたのですね。

私は前職は客室乗務員として働いており、飛行機は大好き!!
現役の頃、北海道の千歳の自衛隊基地で駐機される政府専用機を目にすることもありました。

政府専用機の中の内装はどのようなものなのか、
興味が以前からあったので、テレビをじっくり、興味津々で見ておりました。

その政府専用機の客室について、今日は書き留めたいと思います。

政府専用機の機種は通称ジャンボ!ボーイング747です

私がJALの客室乗務員に合格し、新人訓練を受けOJTデビューを果たしたのもボーイング747型機、ジャンボでした。
2階建てで、美しい飛行機で私は大好きでした。
懐かしのジャンボ。
初めて国際線を乗務した時もジャンボでした。

JALではもう現役を引退しているジャンボ。

政府専用機として1991年に導入されて以来、26年もの間現役で活躍中。
しかし、あと2年でお別れだそうで、後継はボーイング777、通称トリプルセブンに決まっているようで、現在ヨーロッパで内装の仕上げにかかっているようです。

総客席数はJALでは400席以上でしたが、政府専用機はゆったり150席ばかりとのこと。
優雅な空間が広がる客室なのですね。

そして、政府専用機は1号・2号とペアでいつも整備されています。ペア運行ですね。
何かトラブルがあると、すぐにもう片方に乗り込めるように準備万端!!ペア運行で安心なのですね。
実際に総理が乗られている政府専用機が外地でバードストライクに遭い、その機は運行停止、メンテナンスになったこともあるようです。

機長含め乗務員は全員自衛隊員!

機長も副操縦士も、客室乗務員もみ〜んな自衛隊員で構成されています。
大手航空会社で訓練を受けて乗務に当たっている、とおっしゃっていましたが、きっと JALかな〜なんて思っていました。
JALビジネスクラス御用達麦焼酎の「吾空」がメニュー表にありましたもの!!
懐かしいな〜〜〜とテレビを見ていました。

そして、なんとリポビタンDもドリンクメニュー表にありました!笑
リポビタンDを搭載している航空会社はないと思います。
「ファイト一発!頑張ってね〜〜〜」という思いで搭載されているのでしょうか。。。

「空飛ぶ官邸」内装も快適な空間

大きく分けて、内部は3、4客室に分かれているようです。

プレミアムエコノミー並みの広さの随行記者席

随行する記者さんもお金を払えば政府専用機に乗れるようです。
記者じゃないけど乗ってみたいです!!
おいくら万円かが気になるところです。

シートの広さもJALでいうプレミアムエコノミークラスの広さ。
前後の距離感もシート幅もゆったりでした。

記者さんがパソコン作業もしやすいように整備されていましたし、機内サービスも十分におもてなしがありますし、快適空間ですね。

省庁の随行員室はビジネスクラス並み

フルフラットにまでなりそうな座席で、海外遠方にでもゆったり快適な休息の時間を持てそうでした。

そして、随行員室と天皇陛下や総理大臣がお使いになる特別室との間には、
事務作業室や個室会議室、記者会見席も設けられ、JALのインテリアでは見たことのないような空間が広がっていました。

インターネットももちろん接続OKですし、衛星電話やFAX、プリンターも搭載されるようです。
移動中も仕事をこなせるようとの計らいですね。

すごい!空飛ぶ官邸!

もちろんファーストクラス並みの特別室

一番機首側には天皇陛下や総理大臣がお使いになる特別室がありました。
一般旅客機でいうファーストクラスですね。
さらに質が上がった、最上級の客室でした。

テレビ番組内で大解剖された政府専用機。
一歩踏み入れたら異空間。
一般の航空機のインテリアとは大きく違いが見て取れました。
私も久々に乗務したくなりましたよ。

今回の外交も無事安全運行でご帰国されることをお祈りしております。

最後に一つ雑学を。。。

機首の頭のてっぺんに、日本国旗と外国旗が掲げられているのを見たことがあると思います。
あれ、自動でなく、手動で掲揚しているとのこと。
機首の天井にある緊急脱出扉を開け、機長か副操縦士が一本一本国旗を刺しているようです。

なんだか意外な地味な作業ですね。。。笑
てっきりパトカーのサイレン灯のようにパコって自動で出てくるのかと思っていました。

最後まで、お読みいただきありがとうございました。

この記事を書いた人

鵜飼千登静
鵜飼千登静
夢叶いJALの客室乗務員として国内線・国際線に乗務、結婚、妊娠。しかし、育児休職中にまさかのJAL破綻。思いもよらぬ形で早期退職というつらい選択を余儀なくされる。キャリアが途切れる不安から、娘1歳半より講師としてセカンドキャリアを築くが、小さい我が子を抱えての社会復帰に心身ともに限界に近づき、ひとり働き方改革!
現在はフリーランスの講師×キャリアコンサルタントとして、行政セミナー、企業研修、教育機関(高校・専門学校・大学)講義、就職・キャリアアップ支援など人材育成をメインとする。一人ひとりの個性や現在の状況と課題に着眼し、その方が描く未来に近づけるようファシリテーターとしての役割で人を導く。

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プロフィール

元大手航空会社の客室乗務員、現在はフリーランス講師。国家資格キャリアコンサルタント。

高等教育機関では主にキャリアデザイン・就職対策・エアラインビジネス・ホスピタリティ/ビジネスマナーに関する授業を担当。
企業・医療機関では新入社員研修・人材育成研修・マナー接遇研修に登壇中。

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